Home Profile LIVE情報 BAND紹介 Essay CoK Tp教室 通販Page

Tp教室(トランペット教室)

(トランペット、吹き方、教室)

北陽一郎の秘儀をレクチャいたします。

注意

ここに書いてあることは、秘儀であり、教則本などにはほとんど書いてありません。
しかも、ごく簡略に書いてあります。
そのため、自分でじっくり考えて、理解してから実践してください。
どうしても理解できないときは、めんどうでも私のレッスンを受けてください。
ここに書いてあることを安易に実践し、
トランペットの調子がおかしくなった等の事態を生じても、
当方は一切責任を負いませんので、あしからず。


バテないようにするには―その1→客観性
バテないようにするには―その2→筋トレ
音を安定させるには→呼吸
音色を良くするには→倍音
高音を楽に出すには→リップスラ
音程を良くするには→クロマチック
切れを良くするためには→タンギング
練習しても上達しないときは→休息
根本にあるのは→バランス
芸術性を培うには→理性と感性
何もしなくても上達するには→究極の上達法
最後に→謙虚な心


バテないようにするには―その1→客観性

トランペットは、バテやすい楽器である。
そのため、いかにバテずに吹くかを考えなければならない。
ひとつには、客観性を保って楽器を吹くことである。
もうひとつには、筋力トレーニングをして楽器を固定することである。
まず、トランペットの客観性についてレクチャする。
客観性を保つとは、Coolとは少しちがう。もちろん外面的にはCoolにみえるが心のもちかたが異なるのである。
心のもちかたとして、自分を客観的にみる。自分とは別の客観的な自分を自分の外においてそこから自分をみるのである。
自分自身を客観的な自分が外からコントロールしている感覚である。
客観性をもつことにより心が安定する。
心が安定すれば、緊張や無理な力が入らずに吹くことができる。
エネルギをコントロールすることができるのである。
また平常心をもつことになるため、アイデアが出やすくなる。
客観性をもつことによってえられるエネルギをコントロールする力は、後述するバランスとも密接な関係がある。バランスが崩れると余計なエネルギーを使う。結果的にバテるのである。



バテないようにするには―その2→筋トレ

バテないようにするための第2は、筋トレをすることである。
しかし、腹筋や背筋のみの筋トレでは、不十分である。
バテる原因は、疲れによるフォームの乱れによることが多い。すなわち、楽器の重さに腕が疲れて楽器が下がる。そしてフォームが崩れるのである。したがって、筋トレをする箇所は、腕、胸、肩の筋肉である。もっとも効果的な方法は、ベンチプレスである。
またフォームの乱れはバテだけでなく、演奏すべてに影響する。ちょうどピッチャのフォームが乱れてストライクが入らなくなるのと同様である。どのスポーツでもフォームの安定が重要なのと同様にトランペットでも重要なのである。そのため、フォームを安定するための筋トレが必要になる。



音を安定させるには→呼吸

呼吸をコントロールすることは、トランペットを吹く上でもっとも重要である。
実は呼吸をうまくコントロールできないでなかなか上達しない奏者が多いのである。
では、どのように呼吸をコントロールするのか。
イメージとしては、つぎのように考えるとわかりやすい。すなわち、肺からトランペットの朝顔までを一つの管としてイメージするのである。口を弁とする圧力ポンプと考えてもよい(ポンプ理論と呼ぶ)。奏者は、肺から口までの空気の力と楽器からうける抵抗力とのバランスをとって楽器をコントロールするのである。
そして、このコントロールをつけるのにもっとも適した練習方法は後述するリップスラである。
なお、呼吸法は、トランペット演奏だけでなく、生活する上で非常に重要なものの一つである。実は、「バテないようにするには―その3」ともいうべき秘儀があるが、ここではレクチャすることはできない。直接、教室に来ていただきたい。



音色を良くするには→倍音

音色を決定するのは、倍音である。したがって、自分の気に入った音を出そうとすれば、倍音をいかに出すか、いかに削るかを考えればよい。
効果的な練習方法としては、ロングトーンである。しかも出している音を注意深く聴きながら行うのである。耳が良ければどの倍音が鳴っているかがわかるので、どの倍音を鳴らし、どの倍音を削るかを考えながら吹くとよい。倍音を増やしたり削ったりする方法は、いろいろあるが口の内容量を変化させる方法が効果がある。
なお、ロングトーンは、心の安定を計るバロメータにもなる。ロングトーンを一定の音量・音程を保って、小さい音でできるだけ長くやる。心が安定していれば、かなり長く安定してできる。心に淀み・乱れがあると短く、安定しない。



高音を楽に出すには→リップスラ

トランペットの基礎練習でもっとも重要な練習は、リップスラである。
音を安定させたり、パッセージを滑らかにすることができるからである。
特に高音を出すための練習としては、もっとも効果的である。
なぜこのように重要なのかというと、リップスラをうまくするためには、呼吸のところでレクチャしたポンプ理論の習得が不可欠だからである。逆にいえば、ポンプ理論がしっかりできれば、リップスラをマスタするのは容易である。
リップスラの原理は、次のとおりである。
高圧力では音は高くなり、低圧力では低くなる。
リップスラは、圧力の高低の反復である。
反復を容易にするためには、肺から口までと口から朝顔までの圧力バランスをうまくとることが必要である。
リップスラは、最初は低い音から徐々に高い音にあげていくとよい。
うまくいかないときは、抵抗がないマウスピースのみではじめ、徐々に楽器を近づけていくとよい。
高音でリップスラができるようになれば、高音を力を入れずに吹けるようになり、高音が楽に出せるようになる。



音程を良くするには→クロマチック

クロマチックスケールの練習は、パッセージの練習のためだけではなく、音程を良くする練習にもなる。
本来ならば、出している音を聴いて絶対的に音程をとらなければならない。しかし、絶対的に音程をとれないときは、相対的にとる。すなわち、前の音との差で音程をとるのである。この場合、できるだけ細分化されていると音程をとりやすい。音程差が少ないからである。そこで、もっとも細分化されたクロマチックスケールを使うのである。
以下練習方法をレクチャする。
まず、低いBbからクロマチックでFまで16分の3連で下降し最低音のEからBまで上がるパッセージを息の続くかぎり繰り返す。
次に、Fから同じように繰り返す。
上記の練習を可能なかぎり高い音まで行う。



切れを良くするためには→タンギング

タンギングは、言語と密接な関係がある。
例えば、ドイツ人とフランス人のトランペッタでは、言語の違いからタンギングに違いが生じる。ドイツ人がきついタンギングになるのに対し、フランス人はソフトになる。
tuと発音する場合でも使用する言語によってニュアンスや強弱などが異なるのである。
したがって、ドイツの曲をやるときは、ドイツ語の発音をフランスの曲のときはフランス語の発音を心がけるとよい。
なお、日本語の場合は、タンギングが弱い傾向にあるから、切れを良くしたいのであれば、意識的にきついタンギングをしなければならない。



練習しても上達しないときは→休息

いくら練習をしていっこうに上達しないときある。そんなときは、練習をしないとよい。休息をとるのである。休息といってもさぼっているわけではない。潜在意識の中で上達を意識し、問題点を改善しているのである。ちょうどワインを樽で熟成しているのと同様である。休息後、急に上達していることがよくある。
私も循環呼吸を三年かけてマスタしたが、練習したのは少しで、ほとんどは熟成期間だった。急にできるようになったのである。
休息の長さは、抱えている問題に応じて決めるとよい。ちょっと調子がわるい時は、2、3日。大きな問題を抱えている時は、1ヶ月などである。



根本にあるのは→バランス

バランスは、トランペットを吹く上で根本にあるものである。いくら腹筋を鍛えても、いくら唇を鍛えても、いくら指がまわっても、バランスが悪ければ、なにもならないし、かえって悪影響である。
バランスには、狭義と広義の2つの意味がある。
狭義には、腹筋による息のスピード、肺活量、唇の強度・柔軟性、上半身の筋肉の強度、指のまわり具合などのバランス。
広義には、手(技術)、頭(理性)、心(感性)のバランスである。
広義のバランスも重要である。いくら技術があっても理性と感性がなければ、音楽にならないからである。理性と感性については、次でレクチャする。
なお、バランスが悪くて調子が悪い時に、とっておきのバランス調整方法がある。それは、つま先立をして吹く方法である。こうして吹いていると、自然にバランスがとれるようになる。つま先立することで、母趾球に体重を乗せることができ、また肛門を閉めることができるからである。かのモーリス・アンドレ先生も実践しているらしい。



芸術性を培うには→理性と感性

とかく楽器の習得は、技術のみを習得しがちである。しかし、楽器を習得する上で重要なのは、実は理性と感性のほうであり、技術は自ずと身につくものである。
これに対して、理性と感性はなかなか身につくものではない。日頃から、古典を読むとか、いい環境にいるなどして、教養を身につける必要がある。大学は、音楽とは関係のない学部にいくのも一つの手である。
音楽以外のことで生計をたてられるぐらいの能力があればベストである。



何もしなくても上達するには→究極の上達法

ここに誰も書かなかった究極の上達法をレクチャする。これは、練習などいらないものである。多少のお金があればできる。
では、さっそくレクチャしよう。
まず、中古楽器を買う。これが一番重要。中古といっても何でもでもいいのではない。自分がやりたい音楽のできるだけ優秀な演奏者が使っていた中古楽器を買うのである。
つぎに、その楽器を素直に吹くのである。決して、楽器のコントロールしようとしてはならない。楽器が吹こうとすることに従うのである。
そうしていくうちに自然と前に吹いた人の癖がでてきて、前に吹いた人の技術などを習得できるのである。
嘘のような話だが本当の話である。楽器には前の人の癖などの情報が残っている。その情報を楽器から引き出すのである。
現にわたしも、オールド・マーチンでジャズを習得し、シルキーでハイノートを習得した。
なお、楽器の選定には相当の注意が必要である。少しでも自分で選定するの力がないと思う人は、この方法はやめた方がよい。変な癖があるような楽器や自分とはちがうジャンルの楽器を選定してしまい、無意識のうちに変な癖を習得してしまうからである。



最後に→謙虚な心

最後に、トランペットを吹く上で、音楽をする上での心構えをレクチャする。
まず、音楽家だったらみんな考えている次のことを考えなければならない。なんのために音楽をするか。これについては人それぞれであろう。楽しいから、お金になるからなどと思う人もいる。しかし、これらは根本的な理由にはなっていない。
では、根本的な理由は何か。
わたしは、次のように考えている。
音楽をするのは、何か客観的なものに内在するデータをみんなに伝達すること。
客観的なものは、ある人は神と呼んだり、またある人は自然と呼んだりするだろう。それは何と呼んでもいい。ただ、音楽をするのは、個性と才能で満ち溢れている自分を表現するためだと考えるのはおこがましい。謙虚でない。
偉大な音楽家ほど、自己の音楽に謙虚なものである。音楽をやらせていただいているという謙虚な心こそ、トランペットを吹くうえで一番重要なことである。



レクチャがいまいち理解できない人・詳しく習いたい人・もっと秘儀を習得したい人は

北陽一郎トランペット教室(個人レッスン) 生徒募集

東川口教室(SunNorth音楽教室)「トランペット教室」生徒募集
(小・中・高生、グループレッスン)


Tp関連リンク

Hiro Noguchi Website

インターネットで会える日本のトランペット奏者たち



Home Profile LIVE情報 BAND紹介 Essay CoK Tp教室 通販Page